昨今、五七五・五七五七七の調べで
情景や心情を表し楽しむ人を多く目にします。
ご多分に漏れず、90才になる母も
心の慰めにと歌を詠んでいます。
窓の外に小鳥を見ては
「今日も来て くるりと舞うよ 寒雀
我の心を知ってるように」
競馬中継を見ては
「宿命と 悟りし馬よ 菊花賞
打たれし毛並みのつややかしかな」
など。
「秀作だね」とほめると、嬉しそうです。
日本語の妙を楽しみながら考える時間に癒されて。
今の私は目の前の事でいっぱいになって
余裕がない毎日ですが
いつの日か自分にもそんな日がやって来る。
私はどんな風に心の中を納めていけるのかなぁ、と
母の笑顔を見つめます。